感情がぐちゃぐちゃすぎてちょっともう何から書いたらいいのかわからない(笑)
とにかく、初回観終わったあと、もう放心状態で、抜け殻状態で、力が入らなくて、立てなくなるくらいでした。
映画観終わったあとも、余韻が心にずっと残ってて、哀ちゃんの姿を見て喜びもあり、同時に切なさも感じて、喜びと儚さと悲しさとかごちゃっとした感情をずっと抱え込んで引きずって、パンフレットも見れないし、映画のこといろいろ考察したいけど思い出したら気持ちがうわぁあぁってなっちゃうから、名探偵コナンのことを考えることを遠ざけるというか、考えないようにして過ごして、そのくらいグサっときました。(ここまで感情を揺さぶられるような作品を作ることのできる製作陣がすごい…)
(そんなこんなで見に行ってからだいぶ経ってようやく筆を走らせているという…)
人物別に書いていきます。
もう気持ちが大きすぎて文章まとめられないので、思いのままに(笑)
◯哀ちゃん
愛されている。きっと哀ちゃんが思っている以上に。そして、私たち読者が思っている以上にだったかもしれない。
哀ちゃんが周りの人たちにどれだけ愛されて、大切にされているかがひしひしと伝わってきた(涙)
その周りの人たちの哀ちゃんを想う気持ちに、心臓がきゅーっとなるし、周りの人たちの愛情を哀ちゃんもきっと痛いほど感じていて、それは哀ちゃんが幼い頃、家族から愛された経験があるからで、でもそのあとの環境があったから、哀ちゃんが博士や少年探偵団や蘭や周りの人たちからの愛をいま全部受け止めるのも難しくて、それに締め付けられるからもうやめてくれー(滝涙)
新一は最初から愛されてる。例えば、蘭は最初から新一のそばにいるし、博士も小さい頃から知ってるし。
一方で、哀ちゃんは29年という時間をかけて愛されていった人。そこにグッときたわけだ今回。
あれだけ愛されているのに、いざとなったら”死”を選ぼうとする(それは哀ちゃんにとって大切な人たちを守ることも意味する。でもそれだけではない、生きることの意味を感じるか感じられないかみたいなものもある気がしている)のがなぁ(泣)
この、しあわせ(というと言葉が軽いけれど)になりきれなくて、これからもこれまでもある意味そこは変わらず、重い何かを背負って生きていくところが、もうダメでした。(感情が瀕死)
ナオミさんと一緒に泣けてよかったね(涙)
哀ちゃんが、自分の感情を素直に出せたのって、19巻の「どうして…?」以来なのではないでしょうか…
潜水艦から脱出した時、江戸川くんを見た時の、哀ちゃんの安堵の表情。
これまでの哀ちゃんとコナンの過ごしてきた日々の信頼を感じられて泣きそうになった。
新一くん呼び(本当は新一くんとお似合いの18歳なので)
蘭にお姉ちゃんを重ねる。41巻のお粥さんの「あち…」を思い出しました…(泣)
それでも自分は一人だという感覚が抜けないし、多分この先も一人なところ(感覚としては抜けない)。
この映画を観終わったあと、重たい鉛のようなものがズーンと心に残るなと思ってて、その原因は何だろうと思ってたけど、たぶん、あらためて、哀ちゃんが周りから愛されていることを感じたと同時に、哀ちゃんが背負ってるものの重さをまじまじと見せられて…
本編でも言ってたけど、日本の学校に通い普通に生活していたお姉ちゃんとちがい、哀ちゃんは幼い頃からずっと組織の監視下にあって、普通の学生生活を送っていない。哀ちゃんがしあわせだと思う瞬間が、あったのだろうかと。そりゃ、お姉ちゃんといる時とか、家族の声を聞いた時とか、あげればあるけど、そういうことじゃなくて…
◯少年探偵団
まっすぐに、ただひたむきに哀ちゃんを守り、真実を追いかけていた…
今回新鮮だったのは、ここまでコナン(新一)が弱っているのを初めて見たというか。
コナンは負けない、涙を流さない、という青山先生の言葉があるように…
弱っているいうと語弊があるけど、ここまで負けの戦局になっているコナンは初めてだった。
いつもならそうなる前に、切り込んで、持ち前の推理力で解決していく。
けど今回は、黒の組織側に灰原が一回堕ちるという、状況を得て、そこからどう巻き返すか、といったコナン(新一)の様子が見られて新鮮だった…心に刺さりまくって残りました…
コナン(新一)は、最初ずっと一人で黒の組織と戦ってた。でも今では、これだけたくさんの味方が、仲間がいることに、感極まって泣いてしまった。
少年ものによくある、「愛、勇気、友情」みたいな「仲間が攫われたんだから、仲間なんだからそりゃ助けるだろ」みたいな感じではなく、ただひたすら真っ直ぐに、灰原を守って、真実を解明しようとしていて、そこがもうどうしようもなくかっこいい。工藤新一はブレない。真っ直ぐに、追求する。
滝涙
新一は、哀ちゃんも守りたいし、事件そのもの、黒の組織そのものも追いたい、でも博士は、純粋に哀ちゃんを守りたい、取り返したい。
その一心で動いていたような気がして、博士と哀ちゃんがこれまで培ってきたものが見えてよかったな…
林原さんもおっしゃってたシーンだけど、ビートルで組織を追いかける博士を、哀ちゃんにも見て欲しかったな…絶対喜ぶよ、哀ちゃん…
○毛利蘭
○新一と蘭
みなみさんと勝平さん重なるのはもうだめなのよ(泣)
コナンに新一の面影を感じて(あれはもはや工藤新一)、ハッとなる蘭…
ありがとう新蘭…(合掌)
今回は、いろんな人たちが、いろんな想いを持って、いろんな場所で、いろんな動きをしています…(涙)
哀ちゃんは、宮野明美ちゃんの唯一の生き残っている家族なので、是が非でも守りたいはず。
明美ちゃんもだし、お父さん・お母さんもだし、赤井秀一が黒の組織の正体を明かすことにかける思いは…(涙)
「沈め」…やはり一言の一撃がものすごい…
こんなに短いセリフ一つで、こんなにかっこいいキャラクターっているかほかに?!
○バーボン
守りたいものがあって、動いている。
降谷零は、守りたいものを守るために、自身の身を捨てるのではという危うさがあるのよ、赤井秀一とちがって。
黒の組織にも報告して、警察庁サイドにも報告して、報連相の鬼
本編でラムに「工藤新一の情報を求む」と言われていた時がずっと心にズーンと残っていて、彼は器用でいろいろなものを同時に守っているけれど、彼を守ってくれる人がいるのだろうか…
赤井秀一は(赤井と比較してばかりでごめんよバーボン笑)家族がいるけれど、降谷零は、警察学校の同期も現実のこの時間にはいないし、エレーナもいないし、哀ちゃんと似た、けっこう孤独の影がつきまとうように感じるんだよね…(そこがまた魅力なのだが)
○赤井秀一と降谷零とコナン
3人がコナンのスマホごしに会話するシーンすごくよかった。
それと、お互いに「ライ」「バーボン」と呼び合っていたのがよかった…
スコッチと3人の時は、そんな風にお互いを呼び合って、任務にあたっていたんだろうなというのがうかがえて…(泣)
○黒田管理官
17年前の話を知ったあとで見ると、黒田兵衛が今回の事件(バーボンと協力してるから、今回黒の組織が絡んでいることを知っているであろう)にどれだけの思いで関わっているかと思うと泣ける。
キールをレバーのところまで連れて行って説明して、案外いいやつ(笑)
○ジン
やっぱりジンが来ると、空気がピリッと変わる感じあるよね…一瞬にしてコナンたちの周りの空気も、劇場の空気も変えてしまう男…すごい…
(筆者は42巻のラットゥンアップルでベルモットがコナンくんに自分が着ていた上着をかけて車を出たあの1コマ以降、ベルモットの優しさに惚れていますww)
もふもふした大型犬と生活してるの解釈の一致!!!本当は優しい人なんだって!!!
「もう、邪魔しないの」←優しい言い方神!!!小山茉美さん神!!!
このどんな時も余裕のある感じで、そんなベルモットが唯一感情を露わにするのが、二元ミステリーの蘭が出てきた時なんですよね(もう無理)
老若認証で、幼児化がバレて新一や蘭に組織の手がいかないか、ヒヤヒヤしただろうな
ピンガがジンを蹴ってのし上がろうとしているその心理に気づけているところは、さすがベルモット
最後に出てきてくれてありがとう神演出
「それを解くのが、あなたの役目でしょ?」
これは、灰原の両親が開発に関わっている薬のことも、つまりベルモット自身の身体?のこともあると思うし、同時に、NYの事件(人が人を助ける理由に…論理的な思考は存在しねーだろ?)が効いてきているとも思う。哀ちゃんの幼児化が組織にバレると、新一の組織化もバレ、蘭ちゃんにも危害が及びかねないからね。
○全体を通して
命をかけてでも守りたい人がいるのが、ちょっとうらやましいと思った。
命かけてでも誰かを守りたいという気持ちを、一生のうちに味わえるって、素敵だよね。
自分の命をかけてでも守りたい人がいて、その人のことであれだけ感情が揺すられて涙して、そんな相手がいるのがうらやましいかもしれない。
日常で、誰かのことを思って、あんなに感情が揺さぶられることって、まぁない(悲しい人生w)。
哀ちゃんが、ナオミに「私は変われた」って言うところ、
これは完全に私の推理ですが、少年探偵団の言葉(例:歩美ちゃん「逃げてばっかじゃ勝てないもん!!ぜーったい!!!」)を受けてというよりかは、少年探偵団が哀ちゃんがたとえどんな状態でもとにかく受け入れて、まっすぐ味方で、そのままの哀ちゃんをそのまま受け入れてもらえたという経験によるのではないかな…
これは少年探偵団に限った話ではないけれど、コナンの世界の住人はみんなそうで、私が名探偵コナン、いや青山剛昌先生作品を好きな理由なんだけど、
変なやつでも、コナンがジト目でつっこんで(読者の声)、それで受け入れられてるんだよね。迫害されたり、変に冷やかされたりしないというか…(実際に新一はデートでシャーロック・ホームズの話ばかりしている…そんな主人公どこにいるんだって感じだけど笑、受け入れられている)
その優しさが好き。心地いい。
あとこの話はもうn回目なんですけど、
絶対に推理ミスをしない工藤新一の推理ミスが好きで、
(1)哀ちゃんが蘭ちゃんを避ける理由は、世話好きなタイプが苦手だからではなく、お姉ちゃんと重ねちゃうから。
(2)ベルモットが新一を黒の組織から遠ざける理由は、友人である有希子の息子だからではなく、NYの時に胸を貫かれたから。
ああー無理―(滝涙)
○美しい鰭
これだけ感情揺さぶられて、抉られて、哀ちゃんの暗いシリアスな展開もあって、
なのに、歌がメロディがさわやか。
そのギャップがよかった。さわやかなことで、よりえぐられた感がなくもないけど(笑)
「流れるまんま 流されたら」
コナンが連載されて29年、哀ちゃんにこの歌詞がつくことに涙した。